48│2017年11月26日 降誕前5 王の職務

週    句

腰に、帯を締め、ともし火をともしていなさい。
ルカによる福音書 12:35
説  教   「主の霊が激しく降る」   :梅田 環

王の職務
サム上16:1~13、Ⅰテモ1:1~12、マル10:17~31、詩89:20~30。

兄弟たちの中で、彼に油を注いだ。その日以来、主の霊が激しくダビデに降(くだ)るようになった。
サムエル記 上 16:13

 ダビデは油を注がれて以来、主の霊が激しく降るようになりました。神は、人間の持っているものを利用するのではなく、必要な者を与え、職務にふさわしく、訓練されます。「固く支え」「勇気を与え」育てるのです(詩89:22)。
 ダビデのこの後の歩みを思うと、霊が降るとは、いかに神に向かって行くのかが、激しく問われたということであろうと思います。問題が起こる度に、神は彼を揺さぶり、あなたは何を考えているのか、と問い、ダビデもそれに応えて、神に向かっていかなければならないのです。その関係を、神の方から作ってくださったのです。
 そのように問い掛けられる時に、わたしたちの内には、神に向かう何ものをも持っていないことを思います。「主は心によって見る」(サム上16:7)と言われても、ダビデの心がどうであったのか、純粋か、誠実か、柔和か、何も書かれてはいません。そのようなものを見て、選ばれたのではなく、わたしたちの内には、主の目に適うものはないと知っている神が、なおわたしたちたちの心を探り、捕らえてくださる、ということなのでしょう。
 ダビデに降った聖霊は、わたしたちにも降ります。言葉に表せないうめきをもって執り成しつつ、わたしたちの心を神の方へと向かわせ、新たな職務へと召し出します。わたしたちは、自分に欠けているものを見て悲しむのではなく(マル10:21~22)、「何でもできる」という神にゆだねることによってのみ、その召しに答えることができるのです。その神を信頼して、与えられた職務を果たしたいと思います。