47│2017年11月19日 降誕前6 救いの約束 モーセ

週    句

わたしたちは、皆、キリストの裁きの座の前に、立たなければなりません。
コリントの信徒への手紙 二 5:10
説  教   「あなたたちの神となる」 :梅田 環

救いの約束/モーセ
出6:2~13、ヘブ11:17~29、マル13:5~13、詩77:5~16。

そして、わたしはあなたたちをわたしの民とし、わたしはあなたたちの神となる。
出エジプト記 6:6

 わたしたちは、困難に遭うと、神を深く知るのですが、モーセも、助け出される経験を通して、契約の神を知るようになると言われました(出6:7)。この契約とは、互いに義務を果たし合うことで成り立つ相互の協約ではなく、神が一方的に恵みを持って臨んでくださる、という約束です。アブラハムらになされた契約を思い起こしたゆえに、救い出してくださったのでありました。「購う」とは代価を払って取り戻すという近親者の義務でしたが、奴隷であったイスラエルを救い出す神さまの業を意味する言葉となっていきます。
 神の言葉を取り次ぐモーセには、神さまへの反発が人々から向けられました。「わたしの名のために、あなたがたは全ての人に憎まれる」と、イエスさまが弟子たちにいわれた通りです(マコ13:13)。「唇に割礼のない」とは、包皮がかぶさったように、言葉が滑らかに出ない口下手と言う意味か、聖別されていないと言う意味かとも言われます。それを、気にし、言うことを聞かない民をどうしたら信じさせることができるのか、と悩むのですが、そのモーセに基を与えたのが、今日の個所です。
 このモーセの姿は、神の召しに「はい」と答えつつも逡巡するわたしたちの有様を表しています。詩編77編において、詩人が「御手は変わり、わたしは弱くされてしまった」と、弱音を吐きながらも、御業を思い起こすことで、讃美へと至る姿は、モーセに重なります。
 忍耐強くモーセを導いた神が、わたしたちをも導き、「あなたたちの神となる」と言ってくださいます。