44│2017年10月29日 降誕前9 創造

週    句

初めに神は天と地を創造された。
主がお前に求めておられるのは、正義を行い、慈しみを愛し、神と共に歩むことである。
創世記 1:1 / ミカ書 6:8
説  教    造られしものよ、高らかに歌え!   :梅田 環

創   造
創2:4b~9,15~25、黙4:1~11、マル10:2~12、詩19:1~7。

主なる神は言われた。「人が独りでいるのは良くない、彼に合う助ける者を造ろう。」
創世記 2:18

 降誕前節(降誕日までの9主日を逆算)は創造からキリスト誕生までの神の契約の歴史を振り返りつつ、準備する期間です。
 人は、命の息を吹き入れられて、生きる者とされました。が、生きる場として与えられた園は、人の思いがそのままに満たされる場ではなく、人には、善悪の知識の木からは取って食べるなとの戒めが与えられました。人は、神さまから命の息を吹き入れられたことに応答し、神の言葉に主体的に従うように、と期待されたのでした。
 神は、「助ける者」を造り、人が複数で存在するよう、定められました。男・女の順に造られたため、性差の優劣が論じられますが、「御心によって万物は存在」したのであり(黙4:11)、人間そのものに上下の差があるのではありません。「二人は一体となる」とは、「一つの肉となる」という言葉です。「肉」とは人間の実存のことで、人格的な共同体性を表した表現と言われます。この箇所は結婚の基とされ(マコ10:6)、結婚に神の祝福があることを想い起こさせられます。
 しかし、結婚を望みつつもかなえられない場合もあり、また、死別などの事情から独居の方もいるでしょう。そのような場合にあっても、全てのものは人と共に生きるように造られたのですから、この箇所に準じて、ふさわしい助け手が与えられるよう願いますが、究極の「助ける者」は人となられた神、イエスさまです。
 「人が独りでいるのは良くない」とは、本質的に、人間は独力では生きられないことを表しています。イエスさまによって贖われる生において初めて、造られたことを喜ぶことができるようにされるのです。