41│2019年10月06日 聖霊18 世 の 富

週    句

キリストは死を滅ぼし、福音を通して不滅の命を現してくださいました。
テモテへの手紙 二 1:10
説  教   「満ち足りることを知る」 :梅田 環

世 の 富
アモ8:4~7、Ⅰテモ6:1~12、ルカ16:1~13、詩49:2~21。

信心は、満ち足りることを知る者には、大きな利得の道です。

テモテへの手紙 一 6:6

 この手紙が当てられている教会は、地上のどの他の教会とも共通する、人間のさまざまな欲が支配する場所でありました。名誉や金銭への欲は「信仰」を与えられた人間の集まりである教会にさえも存在するのです。だからこそ、この手紙の著者は「信心」を問題にします。神に招かれ、「信仰」を与えられた人間の向かう先を示す、表に現れる人間の心としての、「信心」です。
 人間が信じる心としての「信心」の現れかたは多様でしょう。この手紙の著者によれば、自分が得をしようと思って、つまり、何らかの欲が満たされることを願って、「信心」があると、それは「ねたみ、争い、中傷、邪推、絶え間ない言い争い」のもとになると言います。しかし、それがないところ、つまり、「満ち足りることを知る者」には、「大きな利得の道」であると言うのです。何らかのほかの目的がない、信心のための信心は、それに熱心であるほど、他の欲求から人間を解放し、自由にするからです。それこそが、人が世界で生きることの「利得」です。
 「信心」は、人が、いのちの歩みで経験するさまざまの喪失、さまざまの敗北によって、人が押しつぶされるようになることを、免れさせます。「信心」は、人のいのちの歩みを人間の欲求の間に置くのではなく、遠く神につなげようとするからです。
 「いのちを得るために、あなたは神から召され、多くの証人の前で立派に信仰を表明したのです」という言葉が、わたしたちの内に実現する「信心」を追い求めようではありませんか。