23│2019年06月02日 復活7 キリストの昇天

週    句

わたしは、地上から上げられるとき、全ての人を、自分のもとへ引き寄せよう。
ヨハネによる福音書 12:32
説  教    「すべての民を弟子に」 :梅田 環

キリストの昇天
エゼ43:1~7a、使1:12~26、マタ28:16~20、詩105:12~24。

だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。
マタイによる福音書 28:19

 復活は弟子たちの作り話だという批判が投げかけられます。イエス・キリストを実際に目にすることのできる人も稀少である以上、信じていない人から、信じる根拠を問われるのは当然かもしれません。
 マタイ福音書は、その結びで、イエス・キリストを信じる根拠を、その「言葉」である、と示しています。復活のイエスに出会う人たちの間には「疑う者もいた」と言いますが、その彼らに伝えられるのは、イエスの言葉だけです。「天と地の一切の権能」をイエスが持つこと、それを「すべての民」に伝えて、イエスの弟子にして、イエスが「命じておいたことをすべて」守るように教えること……。イエスに従う者の中に、曖昧さや不信があったとしても、イエスの語る言葉は「すべて」欠けるところのないものです。そして、同時に、その言葉に従って、「父と子と聖霊の名によってバプテスマを授け」ることも命じられています。
 つまり、イエス・キリストを信じる根拠は、その言葉のみであり、その言葉に従ってバプテスマを授けられた群れ〈教会〉が誕生していくということが、宣言されます。そして、イエスの「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」という約束で、福音書は結ばれます。
 こうして、最終的に、福音書が示す復活を信じる根拠は、信じる者が言葉を他者に伝えていくという行為、そして、さらに信じる者の輪が広がっていくという現象の中にある、ということが示され、また、信じる者たちのただ中に、イエス・キリストは存在する、と伝えます。