06│2019年02月03日 降誕6 新しい教え

週    句

来て、神の御業を仰げ、人の子らになされた恐るべき御業を。
詩編 66:5
説  教    「新しいぶどう酒は新しい革袋に」  :梅田 環

新しい教え
エレ13:1~11、Ⅰコリ2:1~5、ルカ5:33~39、詩109:21~31。

新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れねばならない。

ルカによる福音書 5:38

 「徴税人や罪人」と一緒に、飲んだり食べたりするイエスに対して、「断食をしない」という批判が寄せられました。断食は分かりやすい宗教行為であったのに、イエスは、それを実践するというよりは、むしろ、その逆の行為を行いました。
 イエスは、食卓の交わりを目に見える神の支配の象徴と、理解していました。そして、とりわけ、自分が人々と共にあることは、「婚礼」のような喜びの時であるべきものだと考えていました。そのような考えは、伝統的なイスラエルの宗教からは、逸脱するものです。神の民は神の花嫁であるとたとえられ、そのように、神と神の民との契約を理解することはありましたが、イエス自身が花婿であると考えることは、伝統的な宗教の枠組みに生きる者にとっては、あまりにも大胆な考えに映りました。
 イエスは、それゆえ、それほどに新しい神の支配の理解を、古い価値観において受け取ろうとすることを「新しい服から布切れを破り取って、古い服に継ぎを当て」ることにたとえました。そんなことをすれば、新しい服を台無しにしてしまう、とルカ福音書では伝えます。そして、また、「古い」ものに慣れ親しんだ者は誰も新しいものを欲しがらない、とも言います。
 イエスが伝えた神の支配を受け入れることは、形の上で、それをなぞることではありません。イエスの語る神の支配を、もし、「古い服」に適応させて運用するのだとすれば、むしろ、それは、新しいものの方を無効にしてしまう行為なのです。