25│2018年06月17日 聖霊降臨5 宣教への派遣

週    句

人の子は、失われた者を探して、救うために来たのである。
ルカによる福音書 19:10
説  教    「主のまっすぐな道を」  :梅田 環

宣教への派遣
アモ7:10~15、使13:1~12、マル6:1~13、詩107:17~22。

パウロとも呼ばれていたサウロは、聖霊に満たされ、魔術師をにらみつけて、言った。「……主のまっすぐな道を……」
使徒言行録 13:9

 魔術師バルイエスと地方総督セルギウス・パウルスは、単なる知り合いではなく、彼は言わばブレーンのような存在であり、パウルスが何を言うべきか、どう振る舞うべきか、を進言していたと思われる。地位こそパウルスの方が上だが、パウルスを操っていたのはバルイエスだった。自分自身の考えではなく、ブレーンによって生きているパウルスは主体性を失っていると言える。
 そのパウルスが、ブレーンの意見に逆らって、神の言葉を聞こうとした。バルイエスはそれを阻止しようとしている。もし、パウルスが神の言葉を聞いてしまったら、自分の地位が危うくなり、捨てられるかもしれない。その危機感から、パウルスが自分で判断するのは許せないという思いがあったのではないだろうか。
 パウルスが求めた神の言葉とは、ブレーンが指示するように、「こうでなければならない」と言わない。神は、歩むべきレールを敷き、そこから外れることを許さない存在ではない(!)。それはパウロ自身が証ししている。かつてのパウロであれば、確固たるレールに沿って生きることが全てであり、そこから外れる者はだれであろうと許さなかった。それが神の言葉に従って生きることだと信じ込んでいた。
 しかし、パウロは目が見えなくなるという経験をする。それは、今まで自分を導いていると思っていたものが実はそうではなかった、そこに価値を見いだせなくなったことを表している。わたしたちは様々なブレーンに支配されて生きている。しかし、恐れを捨て去り、神の言葉を聞いたとき、解放の言葉が与えられるだろう。